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NPO法人 神奈川県視覚障害者協会の意見表明のページです。
平成28年度
駅における視覚障害者の転落事故死に対する声明
駅における視覚障害者の転落事故死に対する声明
障害者施設殺傷事件に対する声明
平成27年度
視覚障害者と盲導犬の交通事故死に対する声明
平成26年度
シンポジウム緊急アピール 「安全な外出を求める宣言」
視覚障害女子学生に対する傷害事件に関する声明
盲導犬に対する虐待の事例について
神戸市における視覚障害者への障害事件について

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平成28年度

駅における視覚障害者の転落事故死に対する声明

平成29年1月16日
NPO法人 神奈川県視覚障害者福祉協会

新年まもない、1月14日(土)8時頃、京浜東北線「蕨」駅で、盲導犬を連れた視覚障害者がホームから転落し、進入してきた電車にひかれ死亡するという事故が起きた。

昨年8月の東京、10月の大阪、12月の静岡に続いて、わずか半年足らずの間に4回も起きており、盲導犬使用者では3人目となった。

昨年8月15日に引き続き「また起きた」との感想を否めない。

報道によれば、盲導犬と歩いていて、階段から方向をかえて歩き出したところでバランスを崩しホームから転落したということだ。

また、昨年12月4日午前10時半ごろ、JR東海道本線興津駅で、女性の盲導犬使用者がホームから転落、「盲導犬が止まれのサインを出していたが、まだホームが続いていると思い歩いてしまった」と語っており、怪我が無かったのが幸いである。

昨年12月、国土交通大臣は、ラジオ番組に出演し「安全な移動を確保していきたい」と決意を語った矢先の事故である。

鉄道駅における各種の安全対策は、視覚障害者だけでなく、一般乗降客 特に酔客にも効果的であることは広く知られているところである。

また国土交通省では、駅員の教育に加え、一般乗客にも広く呼びかけ「声かけ運動」も広く展開したばかりであった。

今後は一般乗客の皆様にも、ホームにおいては「歩きスマフォ」をしないなどマナーを守り、周囲の安全確保に努めていただくことを切に願うものである。

当法人は、このような痛ましい事故が少なくなるよう、以下の内容について早急な対応を求める。

一 すべての駅ホームに、ホーム可動柵を早急に設置すること。また、難しい場合には固定柵などの緊急措置を行うこと。

一 ホーム可動柵が設置されるまでの間、ホームへの職員の配置を行うこと。

一 一般乗客にも「声かけ運動の充実」を図っていくこと。

駅における視覚障害者の転落事故死に対する声明

平成28年8月16日
NPO法人 神奈川県視覚障害者福祉協会

8月15日(月)18時頃、東京メトロ銀座線「青山1丁目」の駅で、盲導犬を連れた視覚障害者がホームから転落し、進入してきた電車にひかれ死亡するという事故が起きた。

報道によれば、盲導犬と歩いていて、バランスを崩しホームから転落したということだ。

盲導犬を連れた視覚障害者が転落するにはそれなりの理由があったと考えられるが、その原因はまだ明らかにされていない。

鉄道駅における各種の安全対策は、視覚障害者だけでなく、一般乗降客、特に酔客にも効果的であるとされている。

また一般乗客の皆様にも、ホームにおいては「歩きスマフォ」をしないなどマナーを守り、周囲の安全確保に努めていただくことを切に願うものである。

駅ホームからの転落事故や車両への接触事故は、後を絶たず、視覚障害者よりも一般客のほうが多いともいわれている。

当法人は、このような痛ましい事故が少なくなるよう、以下の内容について早急な対応を求めるものである。

一 すべての駅ホームに、ホーム可動柵を早急に設置すること。

一 ホーム可動柵が設置されるまでの間、ホームへの職員の配置を行うこと。

障害者施設殺傷事件に対する声明

7月26日朝、前代未聞の大事件が起きました。

知的障害者の入所施設である津久井やまゆり園で入所者たちが殺傷されるという被害を受けました。

19人が死亡、26人が重軽傷と言う戦後最大の殺傷事件です。

被害があったのは入所している知的障害者でした。

これは計画的に障害者(知的障害者)を狙ったものであり、元職員が窓を割って侵入し次々と無抵抗な人たちを切りつけ大惨事となったのです。

この報道に触れ、私たちは大きな憤りを隠せません。

犯人は「障害者がいなくなれば良い」と言って、津久井やまゆりの人たちだけでなく、 ナイフの代わりに声明文とやらですべての障害のある人たちと親たちの心をズタズタにしました。

今、世界では「障害者の人権を保障する動き」が主流であり、 更に今年4月「障害者差別解消推進法」が施行され障害者の人権を尊重することが法的にも確立した時でもあります。

「障害は個性」とか「障害者は社会が作り出す者」と言うのが今の考えです。

この犯人が「心神耗弱」とか「責任能力がない」とかと言う理由でその罪状が軽減することは考えられず、 まして精神鑑定で逃げようなんて絶対に許されません。

その理由として、2月ごろ衆議院議長に手紙を渡し、このような事件を起こすことを予告していました。

これだけ計画的に実行できるのですから、それは当てはまらないと考えます。

私たちの仲間が無抵抗のまま死傷したのです。

このような被害を受け、障害は違っていても、同じ社会に生きる仲間・人間として大変悲しんでいます。

背景として、施設を運営するのは、指定管理者の社会福祉法人かながわ共同会です。

知事が謝罪しましたが、指定管理者に対して、神奈川県は指導・監督責任があるにもかかわらず、運営は管理者に丸投げ状態でした。 今後、労務管理などを含めて運営について厳しく指導・監督を強化すべきであると考えています。

更に、犯人についての情報が神奈川県に届いていないなど、法人内部の隠蔽体質の改善も必要なのではないかと考えています。

この事件が早く解決することも重要ですが、 社会の人たちが「障害の理解」や「障害を個性として受け止めていく」と言うことが展開することを期待してやみません。

また、犯人が精神科への入院経験があるとかで、他の精神障害の方たちに対して偏見が増大しないことを願っております。

結びに、亡くなられた方のご冥福と、負傷された方の回復並びにご家族の皆様にお見舞いを申し上げます。

平成28年7月28日
NPO法人 神奈川県視覚障害者福祉協会

平成27年度

視覚障害者と盲導犬の交通事故死に対する声明

NPO法人 神奈川県視覚障害者福祉協会

去る10月3日(土)徳島市新浜町の市道で、盲導犬と歩いていた視覚障害のあるマッサージ師が、 バックしてきた2トントラックにはねられ、胸などを強く打って亡くなる事故が発生し、一緒にいた盲導犬も巻き添えになり死亡した。

新聞などの報道によれば、このトラックには、バックする際に音で周囲に注意を促す装置がつけられていたにもかかわらず、 運転士が音が出ないようにスイッチを切っていたことが事故の原因と考えられている。

死亡した視覚障害者は、県の交通安全啓発キャンペーンで盲導犬の歩き方を実演したり、講演活動などを行っており、 視覚障害者理解を勧めている貴重な人材であった。

視覚障害者と盲導犬が事故に巻き込まれるケースは過去にも多数起きているにも関わらず、対応が遅れているのが実態である。

最近では、走行音の小さなハイブリッドカーをはじめ電気自動車などが普及して行く中、外を歩く時に事故を避け、 生命を守るために、車の接近を音で判断することが多い視覚障害者にとって深刻な問題となっている。

2010年1月29日国土交通省は、「ハイブリッド車等の静音性に関する対策」を取りまとめ、その報告書を公表した。

また、同日 条件を満たした装置を任意で装備できるよう、ガイドラインを設け、自動車メーカー等に周知している。

しかし、ハイブリッドカーや電気自動車に「静音対策装置(車両接近通報装置)」がついていたとしても、 運転士により意図的にスイッチを切ることができるようになっていることが今回の事故を引き起こしたと言っても過言ではない。

この「静音対策」による「車両接近通報装置」は、視覚障害者だけの対策ではなく、 高齢者や幼児などの交通弱者に対して安全を確保するために決められたものであり、運転する人たちに、単独で歩いている視覚障害者、盲導犬利用者、高齢者、幼児などの安全配慮を求めるものである。

更に、一般の国民が車両の「静音対策」に関して、安全性を確保するために必要なものである事の理解を深めていく事も重要であると考えている。

私たちは、以下のことを表明し、今後の「静音対策」が進展することを強く求めるものである。

一 すべてのハイブリッドカーや電気自動車に「車両接近通報装置」の搭載をおこなうこと。

一 ハイブリッドカーだけでなく、すべての車両が後ろに進むときや左折する時など音で知らせる安全対策を講ずること。

一 搭載されている「車両接近通報装置」のスイッチが意図的に切れないような構造にすること。

一 法律において「静音対策」を明確にし、国民の安全を確保すること。

平成26年度

シンポジウム緊急アピール 「安全な外出を求める宣言」

平成26年は、視覚障害者にとっての「安全な外出」に関して考えさせられる年となった。 それは、神戸と川越での暴行・傷害事件、千葉県でのホームからの転落、栃木県でのタクシー運転手が行先を間違えたことによる死亡事故、 そして私たちのパートナーである盲導犬に対する傷害事件などわずか半年で5件を数えている。

更に、街中に目を向ければ、歩行中に白杖が破損することなどは日常茶飯事となっている。

今回シンポジウムを開催し、総括として「安全な外出」に向け、社会に対して次のアピールを行う。

一 歩行者をはじめ、自転車との接触・衝突事故防止のため、社会全体としてのマナー向上を図ること。

一 駅の安全確保のため、ホームには内方線付警告ブロックや稼働柵の敷設、駅員の配置などの対策を講ずること。

一 バスやタクシーなどの公共交通機関の従業者に対して、視覚障害者の特性に配慮した対応を実施し、 安全な移動が確保されるよう教育を徹底すること。

一 建物内の照明や街灯の増加を行い、防犯対策を向上させるよう対策を講ずること。

一 視覚障害者誘導用ブロック、エスコートゾーン、音響信号機等を必要な所に設置し安全な外出のための環境整備を行うこと。

以上決議する。

平成27年1月11日
NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会

視覚障害女子学生に対する傷害事件に関する声明

去る9月8日朝、川越市のJR川越駅構内で、盲学校に通う「視覚障害女子学生に対して、何者かが足を蹴りけがをした事件が報道されている。

最近視覚障害者に対する事件が後を絶たない。

今年だけでも4月の神戸における視覚障害女性に対し顔面を殴る暴力事件。7月には盲導犬に対する虐待事件があったばかりである。

8月後半から、盲導犬の事件などの報道により社会が視覚障害者の外出に関心を寄せる中、 その機運が覚めない時期の犯行に、社会秩序の乱れを指摘すると共に、このような犯行に対して抗議するものである。

盲導犬に対する事件の犯人も、この犯人も早急に逮捕することが社会の安全を守るものである。

しかも、どちらの場合も街中で起きた事件であり、目撃者や防犯カメラの映像などの分析から、 必ずや犯人を逮捕し厳罰に処することを切に願うものである。

私たち視覚障害者は、白杖や盲導犬を使用して外出し、社会の一員として参画しているのである。

見えないことは周囲の状況がわからないのは当然であるが、このように暴行を加えられてもその犯人の人相風体を伝えることもできない。

14年ほど前に小田急江ノ島線の中央林間駅において、視覚障害者が強盗にあうという事件が発生したが未だ解決を見ていない。

私たちは泣き寝入りするしかないのであろうか。

このような事件は、視覚障害者だと分かったうえで危害を加えていることが共通しており、どんな理由があろうとも許すことはできない。 これらの事件については、個人のモラルや思いやりが問われているのであり、人としての人権を脅かすものであると断言する。

2011年には、障害者虐待防止法が制定され、社会的弱者の中で最後に残されていた障害者の救済制度が発足したばかりである。

私たち視覚障害者は、社会を信頼して白杖をつき、盲導犬を使用して外出しているのである。

視覚障害者が安心して外を歩けない社会は、すべての人にとって住みづらい社会であると言わざるを得ない。

このような事件が今後起きることの無いよう社会があらゆる面で、視覚障害者や社会的弱者に対し注意を注ぎ、 誰もが暮らしやすい地域社会を整備することを期待するものである。

平成26年9月12日

声明文 盲導犬に対する虐待の事例について

朝日新聞 八月一日朝刊 読者投稿欄より。
「うちの娘と一緒に働いている全盲の方の愛犬が、お尻をフォークのようなもので刺されました。 (中略)  いつものように、ご主人とともに職場に入ってきた時、何かお尻に赤いものがついていると周りの人が気づいたそうです。 (中略)  盲導犬は何があってもほえないように訓練されています。それをいいことに虐待する人がいるらしいのです。 (中略)  警察に被害届を出したそうですが、どこで刺されたか分からないので犯人逮捕は無理のようです。ご主人は、自分が気づいてあげられなかったと悔し涙を流したそうです。  (後略) 」

朝日新聞 八月一日朝刊、読者投稿欄に関して、神奈川県視覚障害者福祉協会では次の声明を出すことにしました。

盲導犬は、毎日ご主人(ユーザー)と共に働いているのです。

盲導犬は「犬」ではありますが、ユーザーにとっては大事な「パートナー」なのです。

それをユーザーが見えないことを良いことに、気づかないでいるのを楽しんでいると言うことは、障害者虐待とも言えることです。

盲導犬はさまざまな場面に対応できるよう訓練されています。

私たち視覚に障害のある者は、ある意味「社会を信頼」して外出しているのです。何か危害を加えられてもその加害者の顔を見ることができません。 盲導犬も同様です。相手のことはわかるかもしれませんが、それを伝えるすべがないのです。

この事件は、盲導犬ではありますが障害者虐待として私たちの団体は許すことができません。

警察には本気で加害者を見つけ厳罰を処していただき、今後このような事件が起きないことを期待します。

また、周囲の人々も、このようなことを見つけた際にはすぐに声をかけるなどご配慮していただきたいと願っております。

殺伐とした社会ではありますが、このような事件を少なくして誰もが住みよい社会となることを希望しています。

平成26年8月4日
NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会

声明文 神戸市における視覚障害者への障害事件について

去る、4月2日、神戸市において、全盲の女性を殴って負傷させた障害事件が発生しました。

その原因は被害者となった視覚障害のある女性が神戸市内のスーパーで椅子に座って休んでいたところ、 加害者の足が女性に引っかかり、腹が立ったとのことで、視覚障害のある女性を殴ったと供述している。

その加害者は、視覚障害のある被害者に対して、顔面を殴りつけ骨折の疑いがあると報道されている。

更に、女性は白杖を所持しており、周囲からも視覚障害者であることがわかるとのことであった。

私たち視覚に障害のある者は、ある意味「勇気」を出して外出しているのであると共に、何か危害を加えられてもその加害者の顔を見ることができない。

私たち視覚障害のある者は、言わば社会を信じて外出しているのです。

それを一時的な感情で危害を加えるとは、視覚障害者の外出や社会参加を阻む事件として私たちの団体は許すことはできません。

加害者には厳罰を処していただき、今後このような事件が起きないことを期待しています。

また、周囲の人々も、視覚に障害のある人を見かけたときには声をかけるなどご配慮していただきたいと願っております。

そして、このような事件は「社会的弱者」といわれる高齢者・子供などの一般の人たちにもいつ起こっても不思議はないと考えるものです。

このような事件を少なくして誰もが住みよい社会となることを希望しています。

NPO法人 神奈川県視覚障害者福祉協会